会長ブログ

コロンビアから学ぶ信仰姿勢(繁藤月報-巻頭言 2022.9)

7月末から8月中旬までコロンビアにある繁藤カリ教会、そしてメキシコとアメリカにある布教所に巡教に行かせていただきました。せっかくなので今回は、コロンビアのお道の歴史について触れてみたいと思います。

コロンビアにおける天理教の元一日は年(昭和35五年)天理高校二部農事部生9名が卒業を前に集団移住し、トゥマコ(コロンビア南西部)に入植した事に始まります。17名の若き青年たちのバナナ農園開拓と信仰生活が始まりました。

二代真柱は、トゥマコの青年たちに対し篤くお心をお掛けくださり、青年たちの宿舎を「あらき寮」と命名されました。バナナ園は設立会社の事情により3年で解散、帰国する者もいたが残留を決意した若者は別の農場や日本商社で働くなどして布教に従事しました。1972年(昭和47年)海外布教伝道部のコロンビア出張所が設立され、農事部生を送り出した天理高二部教官の太田哲三氏が初代所長に就任しました。

最初に入植した17名の若者たちは苦労と変転とどまった布教師たちがコロンビアの道の礎を築いていきます。1999年に近藤正壽氏が島ヶ原コロンビア教会を設立。続いて2003年に筒井雅夫氏が繁藤カリ教会を設立。そして2008年には原沢九二治氏がファラジョネス教会(日本橋)を設立しました。いずれの教会長も同じ第一次入植の仲間でありました。現在、繁藤カリ教会は年に会長を筒井陽喜氏に引き継ぎ、来年で創立20周年を迎えます。

(参考:グローカル天理 No.15)

今回の巡教で感じたのは、繁藤カリ教会の信者さんたちの信仰姿勢です。教会につながる方々のほとんどが信仰初代です。教会では、鳴物練習や練り合い、若者たちによるバレーボールの日など、毎週のように集まって何かしらの活動をしています。しかも、どれも信者さんたちが自発的に声を挙げて始まったことだと伺いました。そこには「しなければならない」といった姿勢はなく、教会が楽しいから、仲間が好きだから、お道の教えをもっと身につけたいから、という彼らの自発的な姿が印象的でした。

ねりあいの様子

信仰は一名一人の心とお聞かせいただきます。代を重ねても、自ら道を求め、教祖を慕い歩んでいくという、自発的・主体的な信仰姿勢を忘れてはならないと改めて気付かされました。教祖140年祭に向かう三年千日まで残りわずか。誰に言われるでもなく、陰日向なく教祖のひながたを求めていく、そんな通り方をさせていただきたいと思います。

  立教185年9月1日
   天理教繁藤大教会長
   坂 本 輝 男

天理教繁藤大教会の公式LINEに友達登録してもらうと神殿講話・過去動画の配信やブログなどを定期的に届けします♪

友だち追加

-会長ブログ
-, ,